君を想う
情けないよな・・・こんなの


うじうじするなんて


俺らしくない


しばらく歩くと 家に着いた


電気が付いているのがわかる


ガチャ


玄関のドアを開けて


靴を脱いで 部屋に向かおうとした


「朔哉 ちょっと来なさい」


親父に呼ばれて リビングに入った


なんだよ・・・


「何? 勉強したいんだけど・・・」


なんてウソだ


早く休みたい・・・


そんな事を思いながら 


ソファーに座った


「お前 最近帰りが遅いみたいじゃないか


どこで油を売ってるんだ?」


「・・・バイトが忙しくて


遅くなるんだよ」


「もうバイトは辞めるんだ


お前がどうしてもって言うから


許したんだ」


なんでもかんでも・・・俺は


ガキの頃から親父の言いなりだった


「・・・疲れたから寝る」


そう言って ソファーから立って


リビングを出た
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