君を想う
気分転換に外に出た


家より外の方が 好きだった


「・・・はぁ」


俺 なんでこんなに


麻美の事が好きなんだろう?


俺だって あいつの気持ち


傷付けたくねーし・・・


兄貴と同じ思いなんだよな


「あれ? 朔哉じゃん」


声をかけられた方を見ると


香坂が立っていた


「・・・なんだ お前か」


「ひどー・・・てか


何やってんの?」


「お前こそ何やってんだよ?」


「コンビニ帰りよ! ほら!」


香坂の手には コンビニの袋があった


「あんた なんか悩んでる?」


「・・・色々な」


色々あって 悩みが多いのは


俺だけか?


「じゃあ1ついい事教えたげる


そういう場合はね 好きな子に


慰めてもらうの!」


それって・・・麻美にって事か?


でも 麻美だって俺と同じぐらい


悩んでるのに・・・


「・・・1人で抱えるの 


良くないよ? じゃあね」


そう言って 香坂は歩き出した
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