君を想う
「咲帆ちゃんと・・・一緒に


食べようと思って」


なんか言い訳に聞こえるかな?


「そっか 俺もさ亮介と


屋上で食う話になってさ・・・」


その時 スマホが鳴った


ポケットから出して見ると


LINEだった


【朔哉そっち行った?


今の自分の気持ち 言いなよ?


パンは朔哉に預けたから】


え?


「・・・やられたな」


朔哉君は スマホを見ながら


そう言った


「あの・・・」


「俺も亮介からお前と話し合えって


LINEが来たんだよ」



スマホをポケットにしまう


話し合うって・・・何を?


ドキン ドキン・・・


「とにかく これ香坂から


預かって来たんだよ


お前の好きなクリームパン」


朔哉君は 持っていたビニール袋を


私に差し出した
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