君を想う
「何言ってんだよ? 俺彼女居るし?


でも・・・麻美ちゃんみたいな子


あまり居ないよな?」


亮介はそう言いながら


少し照れていた


「お前 麻美の事・・・」


「だから! お前の考えてる


好きじゃないっての!


友達として好きって事」


ああ・・・まぁそうだよな


「・・・悪い 俺」


「でも 気を付けろよー?」


「は?」


気を付けるって・・・何が?


「お前のファンの女子が


麻美ちゃん睨んでるの


もしかして 嫌がらせとか


呼び出しとかされるかもしれねーだろ?」


亮介の言う通りだ・・・


最近 クラスの女子が


麻美の事を睨んでいる


大丈夫だろうって思っていたけど


「・・・だよな」


「油断は大敵だぞ? 麻美ちゃん


可愛いからなー」


そう言って 亮介は俺から離れた


油断は大敵・・・か


俺は 教室に向かって歩き出した
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