君を想う
好きにならなきゃよかったなんて・・・


「・・・麻美 俺はお前を


妹として見れなかった


ごめんな?」


お兄ちゃんは頭を下げていた


違う・・・謝って欲しかったんじゃない


「お兄ちゃん・・・頭を上げてよ」


「麻美・・・」


私は そんな事をして


欲しい訳じゃない


ただ・・・不安だった


「・・・咲帆ちゃん 待ってるよ?


私 行くから」


俯きながら そう言って


公園を出た


泣いちゃダメ・・・


そう 思っていても


涙が出てしまう


手の甲で 涙を拭いながら


早歩きで家に向かった


胸が・・・痛い


お兄ちゃんの事 大好きなのに・・・


でも 確かにそれは


家族として・・・お兄ちゃんとして


好きなのかもしれない


お兄ちゃんは どんな風に


私を見てたの?


きっと 複雑だったはず


1番 悩んだりしたのは・・・


お兄ちゃんと朔哉君だよね
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