君を想う
・・・放課後


帰ろうと玄関まで歩いていた


「あの・・・私・・・」


「俺と付き合ってくれない?」


階段のおどり場から


そんな声が聞こえた


・・・麻美?


見ると 麻美が知らない男子に


告白されてる


「・・・ごめんなさい」


「1回だけでいいから!」


なんだ?


てか・・・麻美の奴困ってるじゃん


仕方ないな


「麻美」


「あ・・・倉崎君」


俺は 声をかけた


「何やってんだよ? こいつ


困ってんだろ?」


「・・・」


男子は早歩きでどこかに向かった


「あの・・・ありがとう」


ドキン


少し顔を赤くしながら そう言っている


麻美が可愛く見えた


「いや・・・てかもう遅いし


送るから」


「あ・・・うん!」
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