君を想う
・・・帰り道


麻美と一緒に帰っていた


さっきから 会話ないし


「・・・麻美」


「え?」


「いや・・・なんでもない」


「変なの」


そう言いながら クスクス笑う麻美


なんか・・・久々に見たな


笑顔・・・


「お前さ その方がいいよ」


「え?」


「笑ってた方が・・・俺は好きだよ」


麻美が笑顔なら 俺はそれでいいと


思ったんだ


「・・・ダメだよ」


「麻美?」


すると 麻美は立ち止まってしまった


ダメって・・・何が?


振り返ると 俯いている麻美が居た


「好きだなんて・・・そんな


簡単に言っちゃ・・・ダメだよ?」


さすがに・・・傷付くな


でも 麻美にとっては簡単な言葉でも


俺にとっては・・・そんな


簡単じゃない


「・・・麻美は 俺の気持ちとか


今 わかるか?」
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