君を想う
・・・数日後


私は学校の屋上に居た


風が涼しくて 気持ちいい・・・


朔哉君の事は 好きだけど


私の気持ちは・・・まだ少し


モヤモヤしてる


ガチャ


「・・・麻美?」


「咲帆ちゃん・・・」


咲帆ちゃんが やって来た


お兄ちゃんの事で 話があるって


昨日メールしたんだ


「話って何?」


そう言って 咲帆ちゃんは


フェンスに寄りかかった


「・・・お兄ちゃんの事なの」


「・・・うん」


「あの・・・お兄ちゃんの事


どうして好きになったの?」


何か言われるかもしれない


理由が・・・聞きたかった


「・・・どうしてか


少しだけ 私の話してもいいかな?」


咲帆ちゃんは 苦笑いしながら


そう言った


「・・・うん」


私は・・・聞かなきゃいけない


そんな気がした
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