君を想う
そうだったんだ・・・


咲帆ちゃん お兄ちゃんの事


本気なんだ


「・・・ごめんね 咲帆ちゃん」


自分でも 泣いているのが


わかった


泣きたいのは・・・咲帆ちゃんなのに


「やだ 麻美泣かないでよ!


もう過去の話だから


どうでもいいんだけど」


辛かったのに・・・


それなのに・・・いつも笑っていた


「・・・私 知らなかった


咲帆ちゃんが・・・そんな


悲しんで・・・いたなんて」


全然 そんな風には見えなかった


「だから 麻美には


私みたいには なって欲しくないの・・・


好きならさ その好きを


貫かなきゃだよ」


好きを・・・貫く


ちゃんとした気持ちで


朔哉君に好きって言いたい・・・


「・・・なんか 暗い話に


なっちゃったね


ごめんね?」


「ううん・・・」


「さてと そろそろ教室


戻ろうか?」
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