君を想う
そう自分に言い聞かせた


「もう・・・いいですか?


授業始まるので」


そう言って 女子達の横を


通りすぎて 階段を


降りようとした


ガシ


「まだ話終わってないわよ!?」


「離して下さい!」


「麻美!?」


声のする方を見ると 咲帆ちゃんと


亮介君と朔哉君が居た


ドン


「きゃあ!」


足を滑らせてしまい 尻餅を突いた


「いたた・・・」


「麻美!? 大丈夫か!?」


朔哉君が 私の前にしゃがんだ


「・・・うん 痛っ」


立ち上がろうとすると 右足に


痛みが走った


「ちょっと・・・どうしよう」


「私達 何もしてないわよ


この子が勝手に落ちて・・・」


言い訳のように女子達は慌てながら


そう言った


「・・・2度とこいつに近付くな!」


朔哉君は 女子達を睨みながら


低い声でそう言った
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