君を想う
「朔哉君のせいじゃないよ・・・」


私が・・・勝手に


ついて行ったのがいけないんだから


「でも・・・俺のせいみたいな


ものだし」


朔哉君は 落ち込んでいた


「あの・・・本当に


朔哉君のせいじゃないよ?


言ったでしょ? 私が勝手に


ついて行ったのがいけないって」


だから・・・そんな


謝らないで


「・・・でも 怪我したのは


俺のせいだし」


「私が・・・足を滑らせたのが


いけないの だから朔哉君のせいじゃ


ないよ?」


少し笑ってそう言った


ぎゅ


突然 朔哉君に抱き締められた


「さ・・・朔哉君?」


「本当に・・・ごめん」


何度も 朔哉君は謝っていた


気にしてないのに・・・


ドキン ドキン・・・


すると朔哉君は私の肩を押した


思わず俯いてしまう


心臓の音が 聞こえてしまいそうなぐらい


うるさかった
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