君を想う
「痛い・・・」


「大丈夫か?」


朔哉君が心配そうに


私に近付いて来た


ドキン


「あ・・・うん」


思わず俯いた


顔が赤いのが 自分でも


わかるぐらいだった


「・・・顔 赤いけど


熱でもあんのか?」


そう言って 朔哉君は


前髪を上げて 私の額に


自分の額をくっつけた


ドキン ドキン・・・


まともに・・・顔見れないよ


仕方なく上目遣いで


朔哉君を見た


「あの・・・」


その時 朔哉君は私にキスをした


「ん・・・」


舌が入って来た


どうしよう・・・


でも・・・もう少しだけ


このままでいたい


そんな感情が生まれた


さっきまでの不安が不思議と


消えていた
< 386 / 513 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop