君を想う
なんで胸が痛むの?


お兄ちゃんの事は・・・もう


心の奥で そう思っていた


でも・・・今は?


こんな事で またお兄ちゃんを


悩ませてしまう


立ち上がって 部屋を出た


リビングに向かうと お兄ちゃんが


ソファーに座ってスマホをいじっていた


「・・・お兄ちゃん?」


「麻美・・・」


ドキン


緊張・・・する


「あの・・・琴夏さんって


お兄ちゃんの友達?」


「ああ・・・講義が同じなんだ」


「そう・・・」


少しビックリした


なんだ・・・そっか


彼女だって言われたらどうしよう


なんでそんな事を思う自分がいるのか


わからなかった


「あの人って・・・ウチの学校の


卒業生なんだって」


「へぇ・・・そうなんだ?」


本当は こんな話どうでもいい


でも 自分でもわからなかった


何か・・・話題変えなきゃ
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