君を想う
屋上のドアを開けると


風が少し吹いていた


「はぁ・・・」


やっぱり 気持ちいいな


少し・・・落ち着いてきた


フェンスに寄りかかって


空を見た


キレイな青空・・・


なんか 落ち着く


ガチャ


誰かが入って来てドアの方を見る


「・・・麻美」


ドキン


「朔哉・・・君」


どうしよう


また・・・ドキドキしちゃう


なんだろう?


お兄ちゃんの時とは似てるようで


違うドキドキ


「お前・・・風邪気味なんだって?


香坂から聞いた」


「あ・・・大丈夫


大した事ないから」


そう言いながら 俯いた


これ以上 ドキドキしたくない


胸が苦しくて・・・


締め付けられる感じがした


ドキン ドキン・・・
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