君を想う
でも 麻美だけは違った


「あ! 倉崎君!」


「カッコイイー・・・」


女子達が そう言って


いるのが聞こえた


「倉崎君!」


1人の女子が 声をかけて来た


また告白か・・・?


「・・・何? 告白なら断る」


「え・・・?」


女子は 少し驚きながら


悲しい顔をしていた


図星かよ・・・


「他当たれよ? 俺好きな子居るから」


そう言って 女子の横を歩いた


どいつも こいつも・・・


意味わかんねー


教室に戻って 席に着いた


「朔哉」


顔を上げると 香坂が立っていた


「なんだよ?」


「あんたさー 麻美以外の女子に


冷たいわよ?


もうちょっと優しくすれば?」


「・・・別にいいだろ?」


俺にとって 麻美は特別な存在だから


「あんたが 麻美を好きだって言うのは


わかるけどさ・・・」
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