君を想う
ねぇ お兄ちゃん・・・


私 ちゃんとお兄ちゃんの妹だったかな?


兄妹じゃないって知った時


内心 嬉しかったんだ


もし 兄妹じゃなければ


私はお兄ちゃんを好きになってた


もちろん・・・女の子として


目を覚めると 部屋が少し明るかった


目覚まし時計に目をやると


6時半を差していた


「・・・まだこんな時間」


もう1回寝ようと思ったけど


目がさえてしまった


腕を伸ばして ベッドからおりた


部屋を出て リビングに向かった


ガチャ


ドアを開けると キッチンのテーブルには


ラップがしてあるオムライスが


置いてあった


「・・・お兄ちゃん」


作ってくれたんだ・・・


ガチャ


「麻美・・・起きたのか?」


「・・・うん」


お兄ちゃんは 少し大きな鞄を


持っていた


「今日・・・出て行くの?」


「いや・・・少しずつ荷物を


運ぼうと思って」
< 421 / 513 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop