君を想う
しばらくすると 麻美が起きた


「気付いたか?」


「・・・私」


「お前 突然倒れたんだよ」


麻美はぼんやりしていた


「・・・倒れた?」


「ああ・・・」


麻美は起き上がった


「朔哉君・・・もしかして


ずっと居てくれたの?」


不思議そうな顔をしながら


そう言った


「ああ・・・先生居ないし


1人には出来なかったから」


何言ってんだよ・・・


でも 実際1人には出来なかったからな


「・・・ありがとう」


笑顔でそうお礼を言われた


ドキン


「もう少し 休んでろよ?」


「でも・・・大丈夫だよ?」


「また倒れるかもしれねーだろ?」


心配だった


麻美はもしかして ずっと


今まで無理してたんじゃないかって


それは 俺のせいなんじゃないかって


思ってしまった


これ以上・・・心配させんなよ
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