君を想う
「私と朔哉と亮介さ


中学の時から 一緒だったのよ


朔哉はモテモテだったからねー」


それは・・・知ってる


三神君がそんな事言ってた


「でも 朔哉はクールで


女子に興味ないって感じでしょ?


麻美が転校して来て なんか


変わったんだよね」


「え?」


変わった?


「笑うようになった・・・って


言うのかな?


あいつさ 女子にキャーキャー


言われても全然動じないでしょ?」


そう言われれば・・・


いつも素っ気無くて クールだけど


今日だって 少しだけど


笑ってたし


「でも・・・倉崎君好きな子居るって」


「あのさ その倉崎君っていうの


やめたら? 


朔哉だって『麻美』って


言ってるんだから」


でも・・・それは出来ないし


無理がある


「・・・」


「じゃあさ 今度の日曜日


どっか行かない?」
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