君を想う
「・・・ありがとう」


「別に・・・じゃあ俺行くから」


そう言って 朔哉君は


私から離れて屋上を出ようとした


ぎゅ


思わず朔哉君の袖を掴んだ


「・・・何?」


「あ・・・ごめん」


そう言いながら 離す


屋上を出て 私は1人残された


抱き締められた時・・・


ドキドキ言った


でも それはきっと


朔哉君もだと思う


悩んでいたのは 私じゃない


朔哉君もだったんだよね


私の事 考えたり


想ってくれてたり・・・


嬉しかった


ドキン ドキン・・・


胸に手を当てると 


ドキドキ言っていた


朔哉君は もう私の事なんて


好きでもなんでもない


そんなのわかってる・・・


関係ないかもしれない


でも・・・でもね


好きだって気持ちが大きくなっているの
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