君を想う
「麻美ちゃん」


声をかけられた方を見ると


亮介君が立っていた


「・・・亮介君」


「大丈夫?」


「・・・かな?」


そう言いながら 苦笑いをした


大丈夫かどうかなんて


自分でもわからない・・・


また 目頭が熱くなる


「朔哉と何かあった?」


「ううん・・・なんでもないよ」


なんでもない


まるで誤魔化しているように言った


「・・・あまり無理しない方がいいよ


俺は麻美ちゃんの味方だからさ!


あ・・・友達としてだから」


「うん・・・ありがとう


購買行かなきゃだから」


そう言って逃げるように


廊下を早歩きで歩いた


これ以上 どうすればいいのか


自分でもわからない


だけど 大丈夫じゃないよ


私・・・何かした?


朔哉君の事 好きだから・・・


色々考えても 思い付かない


だけど・・・また涙が溢れてきた
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