君を想う
パンを買って 教室に戻ろうと


廊下を歩いていた


傷付きたくない


私も・・・朔哉君の事


好きにならなきゃよかったのかな?


でも ドキドキする


「麻美」


「あ・・・咲帆ちゃん」


「あんた 大丈夫?


亮介から聞いて・・・」


亮介君・・・心配してくれたんだ


また 咲帆ちゃんに


心配かけちゃったな・・・


「大丈夫だよ! 朔哉君の事は


もういいの」


わざと明るく笑って言った


「無理して笑うのは


よくないよ」


「え?」


「私さ・・・朔哉が他の女子と


話してるの見てて


変だなって思ったの


悪いのは朔哉かもしれないけど


でも・・・見てるこっちが


辛くなるよ」


咲帆ちゃんは 悲しい顔をして


そう言った


自分でも・・・わかっている
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