君を想う
「悪いと思ってるなら


謝れよ?」


そう言って 亮介は俺の肩を


叩いてどこかに向かった


思ってるよ・・・


悪いって何度も思った


「くそ・・・」


前から麻美と香坂が歩いてきた


「あ・・・」


麻美が俺に気付いた


視線を逸らしてる・・・


さすがに 少し傷付くな


「麻美 私先行ってるね?」


そう言って 香坂は廊下を歩いた


俺は麻美の横を通り過ぎようとした


「・・・待って!」


呼び止められて 足が止まった


でも 振り返る事が出来ない


「私・・・何かしたかな?


気に障るような事・・・」


何もしてない


「もし・・・ウザイって思ってたなら


ごめんね?


私・・・もう朔哉君に


関わらないようにするから・・・


だから 無視しないで・・・」


振り返ると 麻美は泣いていた


俺はそんな麻美に近付く
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