君を想う

Chapter10 君を想う

ひたむきな気持ち

今・・・なんて？


私の為？


「あの・・・え？」


「・・・麻美の事ウザイとか


迷惑とか・・・本当は


思ってねぇよ」


そう言いながら　私の肩を押した


今・・・ドキドキしてる


「俺は　自分の気持ちとか


よくわからなかったんだ


麻美に冷たい態度取って・・・


それで　お前に嫌われたかったんだよ」


「え？」


そんな事・・・思ってたんだ


だから・・・私に冷たくしたんだね


涙が頬を溢れてくる


「・・・ごめんな？」


そう言って　私の涙を指で拭った


「私・・・最初・・・


朔哉君に何かしたかな？って思って・・・


でも・・・思い付かなくて・・・」


「お前のせいじゃないから・・・


悪かったって思ってるよ」


何度も朔哉君は　謝っていた


「・・・うん」


もういいよ・・・


ウソだってわかって安心した


「それに・・・麻美 俺の事


大好きだって言った」