君を想う
涙を流しながら言った


「ありがとな・・・麻美


最後に笑ってくれるか?」


「・・・うん」


手の甲で涙を拭って


涙を堪えて 笑った


こんな風に なるなんて・・・


「私も・・・お兄ちゃんを


好きになった事・・・


後悔してないよ?」


少しだけ 同じ事を思った


運命だって・・・思ったの


「・・・麻美」


堪えていた涙が 溢れてきた


泣いちゃダメなのに


わかっているのに・・・


「ごめんね・・・?」


「俺・・・お前の事本当に好きだよ


だけど 今は妹として


見れないから・・・」


「・・・」


わかってるよ お兄ちゃんの言いたい事は


ベンチを立ち上がる


「帰るか?」


「・・・私 もう少しここに居る」


「そっか じゃあ先に帰ってるから」


お兄ちゃんは 公園を出た


私は そんなお兄ちゃんの背中を


ただ見ていた
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