君を想う
---朔哉side---


麻美と公園を出て 


家まで送っていた


「・・・朔哉君」


「?」


「ありがとう・・・」


ありがとう?


俺・・・何かしたかな?


「え?」


「私ね お兄ちゃんを


好きになった事 後悔してないの・・・


ずっと私の事想ってくれてたから」


「麻美・・・」


きっと 麻美は今までずっと


自分を責めていたんだな


だから 俺はそんな麻美の悲しい顔を


見たくなくて・・・


冷たく当たってしまった


だけど それが余計に


傷付ける事になるなんて・・・


ぎゅ


俺は 麻美の手を握った


「朔哉君?」


「今まで・・・本当にごめんな?」


ごめんな? 麻美・・・


お前の事を苦しめて


冷たい態度・・・取って


こんな俺の事 許してくれないよな?
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