君を想う
「・・・朔哉君 もういいよ」


「麻美・・・」


麻美は 優しく笑っていた


夢なんじゃないかって


何度も思ってしまう


「私・・・後悔してないから


朔哉君の事 好きになって・・・」


後悔してない


俺にとって 麻美は大切な存在だった


冷たく当たっても 


考えていたのは 麻美の事だった


他の女子に愛想を振りまいたのは


少しだけ 忘れようと思っていた


だけど 間違っていたのは


俺なのかもしれない・・・


「だから・・・朔哉君の事


大好きだから」


俺と同じように 麻美も


想っていてくれてたんだって


その事が 嬉しかった


「あ・・・ここで大丈夫だよ?」


麻美の家の近くに着いた


もう少しだけ 一緒に居たい


なんて俺の気持ち・・・


わかる訳ないよな?


「・・・じゃあ またな?」


「バイバイ また明日ね?」


笑顔で麻美は そう言って


俺から離れた
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