君を想う
でも 朔哉君の事が好きだから


ここでまた お兄ちゃんが


好きなんて言ったら・・・


「俺は 麻美の事・・・


いつか妹として見れるように


なってみせるから」


「・・・」


胸が少し痛む


また・・・悲しい顔してる


「・・・お兄ちゃん」


「そんな顔すんなよ?


さて・・・そろそろ行くか


たまには帰って来るって


父さん達に言っといてくれるか?」


「うん・・・」


目頭が熱くなる


涙を堪えた


泣いちゃダメ・・・


また泣き虫って言われる


「・・・少しだけ 期待してたんだ


もしかしてあいつじゃなくて


俺を選ぶんじゃないかって・・・


でも 麻美はいつも倉崎君の事


想ってたんだな」


「私・・・お兄ちゃんの気持ち


無駄にしたくないから


だから・・・」


堪えていた涙が 溢れてきた
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