君を想う

なんでって・・・


「だって・・・朔哉君拗ねちゃったから」


「俺　別に拗ねてないけど？」


え？


「麻美は俺が拗ねてるように


見えたの？」


「・・・」


だって・・・違うの？


「・・・ごめんなさい」


なんか恥ずかしくなった


思わず俯く


きっと私の顔赤いな


「また謝った・・・」


すると　朔哉君が私の顔を


覗き込んだ


うわ・・・どうしよう


顔　近い・・・


ドキン　ドキン・・・


ますます俯いてしまう


「顔上げろよ　俺がいじめてる


みたいじゃん・・・」


「・・・はい」


思わず敬語になってしまった


少しずつ　顔を上げる


目の前には　朔哉君の顔があった


「てかさ・・・お前本当に


可愛過ぎなんだよ」


気付けば　朔哉君にキスされていた