君を想う
ぎゅ


俺は後ろから麻美を抱き締めた


「さ・・・朔哉君?」


「サボるか?」


もう少し 麻美と一緒に


居たかった


「でも・・・」


わかってるよ


「だよな・・・教室行くか」


俺は麻美から離れて


屋上を出た


ドキン ドキン・・・


やべ・・・ドキドキする


どうすっかな?


自分でも こんな風になるなんて


思いもしなかったな


「お 朔哉!」


亮介が前から声をかけてきた


「んだよ・・・」


「先に学校来てたんだ?」


「悪いかよ・・・?」


こいつと居ると 素っ気無くなる


さっきまで 幸せな気分だったのに


「麻美ちゃんといい感じ?」


「・・・うるせーよ」


そう言って 亮介を無視して


廊下を歩いた


しばらく歩くと 教室に着いた
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