君を想う
洗面台の鏡の前に立つ


「・・・はぁ 緊張する」


胸に手を当てると


ドキドキ言っていた


しっかりしなきゃ・・・


そう思い トイレを出て


さっきの席に戻った


「何食う?」


「あー・・・サンドイッチ?」


「疑問系に答えるなよ・・・」


そう言いながら 倉崎君は笑っていた


ドキン


「あ・・・はは・・・」


「ねぇ あの男の子


超カッコよくない!?」


「女の子 彼女かなぁ?」


なんて声が聞こえてきた


やっぱり・・・倉崎君カッコイイもんね


学校でもモテるし


ガタ


「麻美 行くぞ」


「へ?」


倉崎君は 素っ気無く言って


喫茶店を出た


私は 荷物を持って


そんな倉崎君の後ろを追った


どうしたんだろう?


怒ってる・・・のかな?


そんな事を思いながら 倉崎君の


後ろを歩いた
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