君を想う
ドキン


「・・・次 こいつに何かしたら


ただじゃ済まないよ?」


「ご・・・ごめんなさい!」


倉崎君が 手を離すと


女子達は走って裏庭を出た


「大丈夫か?」


「・・・うん」


身体が震えているのがわかった


怖かった・・・のかな?


呼び出しなんて 初めてだったから


でも・・・あの手紙やっぱり


倉崎君のファンの子達だったんだ・・・


「・・・なんでここに?」


「ちょうど見かけてさ・・・


で 後つけたんだ」


「・・・ありがとう」


ドキン ドキン・・・


ぎゅ


「へ!?」


突然 何が起こったのか


わからなかった


倉崎君に・・・抱き締められていた


「あの・・・」


「・・・ごめんな?」


倉崎君は 悲しい声でそう言った


どうして 謝るの?


「麻美ー!」


咲帆ちゃんの声がして 咄嗟(とっさ)に


倉崎君から離れた
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