君を想う
連れて来た場所は 階段のおどり場だった


「あの・・・倉崎君 手・・・」


「あ・・・ごめん」


一瞬 手を握っているのを


忘れていた


てか・・・俺なんで焦ってんだよ?


「あのさ・・・聞いた


手紙の・・・事」


「あ・・・」


麻美は 少し驚いた顔をしていた


「・・・それにさ 呼び出した奴等


手紙出した奴等だろ?


ごめんな? 俺のせいでさ」


「ううん! 謝らないで!?


・・・倉崎君のせいじゃないから」


そう言いながら 必死になる麻美


「またさ・・・何かされたら


俺に言って?」


って 何言ってんだよ・・・


「・・・うん でも大丈夫だよ?」


そう言って 笑った麻美


ドキン


「そうだ・・・あのさ


聞きたい事があんだけど・・・」


「・・・何?」


今になって 少しだけ


緊張してきた
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