君を想う

難しい恋心

ビックリした・・・


だって・・・いきなりあんな


それに・・・名前呼んじゃった


「朔哉君」


クッションを抱いて ベッドの上を


ゴロゴロする


「うー・・・」


ドキン ドキン・・・


心臓が高鳴る


「麻美?」


ガチャ


お兄ちゃんが部屋に入って来た


私は 慌てて起き上がる


「お・・・お兄ちゃん


ノックぐらいしてよ!


私が着替え中だったら どうするの?」


そう言いながら お兄ちゃんを軽く睨む


「・・・ごめん この前


貸した辞書あるか?」



「ああ・・・ちょっと待って」


ベッドからおりて 本棚に向かう


辞書を取って お兄ちゃんに差し出した


「はい」


「・・・そういえば 何かあったのか?」


「へ!?」


こういう時だけ 鋭い・・・


勘がいいの方が 当たってるのかな?


私は 少し戸惑っていた
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