君を想う
よく わからない


そういう意味って言われても


わかんないよ


「・・・とりあえず 入れよ」


「・・・」


私はお兄ちゃんの部屋に入った


あまり入らないから


少し緊張する・・・


「・・・お兄ちゃん」


「覚えてるか? 小学生の時


いじめられてたお前を・・・


俺が助けたの」


「・・・うん」


お兄ちゃんは いじめられていた


私をいつも助けてくれた


だから・・・大好きだった


優しくて カッコよくて・・・


中学の時 お兄ちゃん目当てで


告白してくる子が居た


もちろん お兄ちゃんは断った


「・・・座れば?」


「・・・うん」


私は ソファーに座った


お兄ちゃんは 少し離れている


「・・・麻美はさ 可愛いから


大学の奴等がお前の事


狙ってたから」


お兄ちゃんは寂しそうに言った
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