君を想う
・・・次の日


「麻美ー? 遅れるわよー?」


お母さんが下の部屋から


そう言うのが聞こえた


ベッドからおりて 部屋を出た


昨日・・・なかなか眠れなかった


お兄ちゃんに抱き締められて


洗面所で顔を洗って


近くのタオルで拭いた


再び 自分の部屋に向かい


制服に着替えて 髪をとかして


メイクをして 鞄と携帯を持って


部屋を出て 階段をおりた


ガチャ


「早く食べなさい」


「あ・・・お兄ちゃんは?」


まだ 寝てるのかな?


「健なら もうとっくに出てったわよ?」


お母さんはそう言いながら


洗い物をしていた


椅子に座って パンを食べる


少しだけ・・・ほっとしていた


「あ・・・じゃあ行ってきます!」


鞄とスマホを持って リビングを出て


玄関に向かった


靴を履いて 玄関を開ける


なんか・・・気が重い


そんな事を思いながら 学校まで歩いた
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