君を想う
何か・・・あったのかな?


少しだけ 悲しい顔をしていた


「さ・・・朔哉君・・・」


「ん?」


ドキン


朔哉君が こっちを見た


「あの・・・大丈夫?」


「・・・ごめんな?」


え?


何が・・・ごめんなの?


「・・・え?」


「俺もさ・・・ちょっと


寝不足みたいな感じなんだ」


そう言いながら 苦笑いをしていた


「・・・」


「んな顔すんなよ?」


ドキン


でも・・・私の場合は


少し複雑だった


昨日の事・・・言えない


お兄ちゃんに抱き締められたなんて


なんか 色々あって


混乱していた


「・・・み? 麻美!?」


「え?」


目の前には 咲帆ちゃんが居た


「授業 もう終わったよ?


本当に大丈夫?」


「・・・かな?」


そう言いながら笑った
< 93 / 513 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop