君を想う
どうしてこんな風に悩まなきゃ


いけないんだろう?


でも・・・麻美の事は本気だった


俺は 廊下を歩いた


「あ! 朔哉君よ!?」


「カッコイイよねー」


なんて声が聞こえてきた


うるせーな・・・


正直 耳障りだった


「倉崎君!」


声をかけられて 振り返ると


1人の女子が立っていた


その後ろには 2人の女子が居る


「ほら 頑張れ!」


「あの・・・好きです!


付き合って・・・下さい!」


その女子は 目を瞑ってそう言った


告白されても・・・嬉しくない


だから 返事は決まっている


「・・・悪いけど 俺


好きな子居るから」


そう言って また廊下を歩いた


好きな子・・・それは麻美


でも・・・知ってるのか?


麻美は 兄貴が自分の事を


兄としてじゃなくて


1人の男として


好きだって事を・・・


なら・・・俺は負けたくない
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