君を想う
麻美は少し落ち込んでいた


「・・・ごめん」


「あ・・・いや・・・」


俺 何やってんだよ


「朔哉君は・・・何やってるの?」


ドキン


名前を呼ばれる度に 


心臓が高鳴る


何って・・・言われても


「授業・・・始まっちゃうよ?


私 先 教室戻ってるね?」


そう言って 麻美は教室に向かった


俺って 麻美に弱いのか?


でも・・・俺はこのまま


麻美を好きになっても


いいのだろうか?


やっと 好きだって思ったのに


今更 何を戸惑っているんだ?


「・・・くそ」


拳を壁に当てた


自分でも 自分がわからない


なんでこんなに むしゃくしゃすんだよ


「あ・・・やべ」


腕時計を見ると 授業開始5分前だった


サボろうと思っていたけど・・・


「・・・仕方ないか」


そう 呟いた後 


俺は教室に向かって歩き出した


しばらくすると 教室に着いた
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