彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
私は体力だけには自信があった。


西條先輩にも負ける気はしない。


私から体力をとったら何も残らないし。


「おまえの顔は真っ黒で身体中どろだらけ、どうみても女子じゃないぞ。その筋肉はあり得ん。」


西條先輩、さっきからうるさいです。


まだまだいけますから。


「西條先輩、1000本ノックお願いします。」


何処までも先輩にくらいつく。


西條先輩は私のお目付け役で、常に一緒に行動していた。


西條先輩は口は悪いが後輩の面倒見はいい。


小山主将は今だに私を認めてないが、気にしないことにした。


「所詮女子は俺たちについて来れない。早く諦めて退部してくれ。」


毎回そんな事ばかり言ってるし。


こんな事に絶対負けたりしません。


そこら辺りの女子と、一緒にしないで下さい。


小山主将にも負ける気はしない。


頑固さだけが私の取り柄。


可愛くなくてけっこうです。


小山主将に絶対認めさせてやる、その強い気持ちだけで必死に練習に励んだ。

























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