彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
私は西條先輩を好きなのか、恋愛経験のない私にはよく分からない。


私は西條先輩がすきなのか、自分に問いかけてみた。


う~ん、やっぱり分からない。


野球が私の全てのはずだから、恋してる暇なんてないのに。

そもそも恋って何、どんなものなのか。


好きって気持ちはどういうもの。


どろだらけのユニホームを洗いながら、考えるのは西條先輩の事だ。


「心配しなくていいぞ。少し風邪気味なだけだから、今日は薬を飲んで早く寝るよ。」


風邪なら薬を飲んで寝れば治るはず。


なのに気になって仕方がないのは、何故。


咳もしていたし、熱ぽい顔だったから、風邪なのかも知れないけど。


なんか違うきがしてならない。


心配でたまらなかった。


先ずは早く洗濯物干さないと不味い。


大量の洗濯物にため息が出た。


「手伝うよ。弘也具合悪いみたいだし、別に弘也に頼まれた訳じゃないからな。」


小山主将が洗濯物を干すのを手伝ってくれた。



大雨になるかも。


「千比絽のおかげで、みんなまとまってきたから、お礼いいたかったんだよ。ありがとうな。」


小山主将にお礼を言って貰えるだなんて、驚いて声も出ない。

「いえそんな、私は何もしてませんから。」


みんなをとめたのは西條先輩だ。


全て西條先輩のおかげなんだよね。


野球部に西條先輩がいて、本当によかったと思う。


西條先輩に教えられる事は多い。


だから、早く元気になってほしかった。














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