彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
1日置いて三回戦目の相手は、龍ヶ崎高校。


練習試合でボロ負けだった相手だ。


今日も西條先輩の顔色はよくない。


お願いだから、これ以上無理しないで下さい。


私は陸斗に頼んだ。


「西條先輩は体の調子がよくないのに、私の言う事を聞いてくれない。陸斗から西條先輩に言ってよ。」


陸斗お願いだから、何とかして。


「西條先輩が俺の言う事なんか聞くかよ。小山主将に頼むか、佐川監督に言え。ちぃおまえ顔色が悪いぞ、寝不足だろ。外野の応援でも気を抜くなよ。」


ごめんと言って頷くしかなかった。


小山主将や佐川監督に私が言何かを言えば、西條先輩は必ず怒るだろうから。


今の私がするべきことは何だろうか。


ただ、見守るしか出来なかった。


そして、江南高校は延長戦で龍ヶ崎高校に勝ったのだ。


涙が止まらない。


西條先輩、やりましたね。


もう、涙で何も見えません。


西條先輩の殺気だった思いが私にも伝わって来た。











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