彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない

どこまでも一緒に

みんなと病室を出ようとすると、小山主将に言われた。


「千比絽は残れ。」


え、どういう意味ですか。


そんなのやだ。


試合に出れなくても、応援したい。


私は江南高校野球部だ。


「千比絽は弘也といてやれよ。」


西條先輩は心配だけど、甲子園へどうしても行きたい。


西條先輩の思いと一緒にどうしても甲子園へ行く。


小山主将私の思いを聞いて下さい。


「小山主将、千比絽はもう俺たちの仲間です。西條先輩の代わりに千比絽が甲子園へ行くんですよ。」


私を嫌っていた2年の茅島晋吾が、そう言ってくれたのだ。


ありがとう。


仲間と認められた事が嬉しくてたまらない。


小山主将お願いします。


「千比絽は俺の代わりに、甲子園へ行って来い。ただし、一回戦で負けてすぐ帰ってくるなよ。」


分かりました。


最後まで力を出しきります。


西條先輩の思いを無駄にはしません。


「千比絽と別れを惜しむなら、俺たちは席をはずそうか。」


結構です。


止めて下さい。


小山主将、かなりキャラ変わりましたね。


西條先輩の思いも一緒に、甲子園へ行ってきます。


だから、待ってて下さいね。

















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