彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
父さんに何とかしてほしいと頼んでも絶対無理だった。


父さんなら私の気持ちを分かってくれると思ったのに、どうしてなの。


父さんのばか。



「母さんにこのまま千比絽に野球やらせたら、離婚するって脅かされたんだ。」


そんな事が理由だなんて、止めてほしい。



家出したくても行く宛もないし。


13才の私にはどうする事も出来ず、仕方なく女子中に通い、野球部がなかったのでソフト部に入った。


母親には呆れられたが、好きなものを諦めたくない。


この時、絶対野球部のある高校へ入ろうと決めていた。


陸斗は私に内緒で野球部に入っていたのだ。


俺に野球は向いてないと言って、少年野球団を止めたのに、どうして又中学で野球部に入ったのだろうか。


陸斗の気持ちが分からなかった。


聞きたくても話す事も出来ず。


陸人が何かを隠してるような気がしてならない。
























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