彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない

どんな時でも

今日から弘也が学校へ復帰する事になった。


弘也を自転車で迎えに行き、私が自転車をこぎ、弘也を後へ乗せると。


「彼女が普通後ろに乗るだろ。」


千比絽がニヤリと笑う。


「私が体を鍛えたいから、弘也は後ろでいいの。腕立てと腹筋200回に増やしたけど、まだまだなんだよね。」


そうですか、まだまだですか、俺の彼女はキン肉マンですね。

弘也何か言ったと振り向く千比絽に前を見て運転手しろと肩を叩くと。


「弘也のお弁当も私が作るからね。部活が終わったら、夕食作りに行くよ。」


「そんなに俺といたいんだ。」


うん。


ずっと一緒にいるんだ。


「野球部の監督が変わるらしい。陸斗の話しだと、若い星野って先生らしいよ。」


千比絽の不安が俺にも伝わった。


その星野って先生はいい噂を聞かない。


何かが起こりそうな、やな予感がする。


前頭多難だ。



















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