彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
星野先生は本当に苦手だったと思った。


佐川監督が星野先生の紹介をする。


「星野先生は、高校、大学とずっと野球部で活躍していたから、俺より野球はうまい。暫く入院する事になったので、星野先生に後をお願いした。」


佐川監督が部室から出て行くと、星野先生が私たちの前に立った。


部員を見渡すと。


「おいそこの女、前に出て来い。」


さっそく目についたらしいので、私は前に出て行った。


何を言われても平気ですから。


「おまえ何でいんの。まさか野球をしたいとか。笑わせるなよ。女になにが出来るんだ。」


本当に佐川監督の推薦ですか。


無視する訳にもいかないし。


誰も私の事なんか、心配してくれそうもない。


こうなることは分かっていた。









< 160 / 252 >

この作品をシェア

pagetop