彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
星野先生は何をしたいのだろうか。


私を目の敵にしてると思うけど。


「星野の手に乗るなよ。あいつはおまえを潰すつもりだ。」


どうして。


なんで私を潰したいのか、分からない。


「あいつの親父も元プロ野球の選手、いつも工藤哲のライバルだった、星野勇一の息子だよ。あつの親父が自殺して、それを工藤哲のせいだと逆恨みしてるんだよ。」


そんな話、始めて聞いた。


何を誤解してるのか知らないけど、いい迷惑だ。


星野監督の父親は、どうして、自殺をしてのだろうか。


「千比絽には俺がいるから大丈夫だ。小山も来てるよ。」


小山主将、じゃなかったね。


小山先輩は優しくなった。


「星野の奴ホントに大人げないよな。せっかくまとまって来たチームなのに、佐川監督は何を考えて、後を星野に任せたのかが分からない。」


私も本当にそう思う。


星野監督は野球を好きなんかじゃない。


寧ろ野球を嫌っている。


私はそう感じた。


野球に敵意を持ってると思う。















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