彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
★★★★★★★

星野秀哉の思い

俺は野球が嫌いだ。


野球が親父の人生を狂わし、俺たち家族をバラバラにした。

俺の運命を狂わした、工藤哲の娘の千比絽が目の前にいる。

女の癖に野球が好きだと、笑わせるな。


野球の世界はそんな甘いもんじゃない。


工藤哲、名前を聞いただけで腹が立つ。


親父の野球人生は哀れなものだった。


星野勇一は工藤哲に決してこ勝つことはなかったのだ。


工藤は花形の選手。


星野は二軍落ちの哀れな選手。


親父は酒を浴びるように飲み、暴れる毎日。


俺たちは母親に守られ生きて来た。


ある日、突然親父が死んだ。










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