彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
俺は別に好きで教師になった訳じゃないから、いつ辞めてもいいと思ってる。

野球部の監督なんて俺には向いていない。


このまま教師を辞めてしまおうか。


部室のドアが開き、千比絽が飛び込んで来た。


お前には会いたくなかったのに。


「私は星野監督との勝負に勝ちました。勝った私の言うことを聞いてもらいます。星野監督にはこのまま野球部の監督をお願いします。」


このまま監督を続けろと言うことなのか。


意味が分からん。


俺はお前が嫌いなんだ。


そうやって、いつもいい子ぶる千比絽が嫌いなんだよ。


「これからも星野監督にガンガン言いますからね。星野監督がどんなに私を嫌っても、平気です。嫌われるとますます頑張っちゃうタイプなんです。」


こいつどこまてもマイペースな奴だな。


俺がどんなに嫌っても、めげることもないんだ。


せいぜい頑張りなさいよ。


必死になることに疲れた。


こんなガキ相手に、これ以上振り回されたくない。


もうお遊びにも飽きた。





















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