彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
もしかして、橘さんてあの看護師さんかな。


少しポッチャリした感じの人。


「橘さんって、あの巨乳の看護師さんの事。」


弘也がニヤリと笑う。


「やっぱ巨乳はいいよなぁ。」


どうせ私は巨乳じゃないし、男ってみんなそうなんだ。


身体も男性に近い。


「俺は別に千比絽のペタンコでも好きだし、みんなが巨乳を好きな訳じないさ。」


はっきまで巨乳がいいと言ってた癖に。


私は決して、ペタンコではありません。


見た目よりはあります。


あの時小山先輩に、思ったより胸あるなって言われたんだからね。


「おい小山が来てくれたぞ。」


うわぁ、何でこのタイミング。


「千比絽、顔が赤いぞ。」


「どうしたんだ、千比絽。」


恥ずかしい。


「いえ、気にしないで下さい。」


笑ってごまかすしかなかった。


小山先輩は、あの時の事忘れてますよね。


絶対、忘れていてほしいです。


覚えていたら生きて行けません。


恥ずかし過ぎます。









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