彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
小山先輩があの時の事を思い出して話出した。


何だか懐かしいな。


「あの時の弘也マジで怖かったよ。見た事全て忘れて、なかった事にしろって、凄い剣幕でまくし立てられて、俺は頷くしかなかった。」


そんな事があったなんて、全く知らなかった。


小山先輩は懐かしそうに話を続ける。


「沙那美に振られやけになって、弘也の事憎んでたから、千比絽を傷つけてやろうと思った。本当に悪かったと思ってる。」


もう忘れていたし、いいんだけど、本当に見えてなかったのだろうか。


それが凄く気になる。


だから勇気を出して聞いて見た。


「本当に見えてなかったの?」


えっ、何で弘也が驚いているの。



「それは後で弘也に聞いて。」



それってどういう意味ですか。


聞くのが怖いです。


本当は丸見えだったとか。


まさか、それはないと思う。


なんか、やな汗が出てきた。


やはり、確実に見たって事ですか。


















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